英単語を覚えたい8:記憶はアウトプットせよ

【これで覚えられる!英単語学習法を徹底解説】


今回のポイント…記憶はアウトプットすることで整理され、強化される






英単語を覚えたい1:九九は書いて覚えてはいない

英単語を覚えたい2:単語は1秒で思い出せ

英単語を覚えたい3:その付箋は本当に必要か

英単語を覚えたい4:復習はまず翌日に

英単語を覚えたい5:知識が勝手に増える条件

英単語を覚えたい6:知識は多い方が忘れにくい

英単語を覚えたい7:使わない知識が役に立つ

→英単語を覚えたい8:記憶はアウトプットせよ

英単語を覚えたい9:単語はイメージだ

英単語を覚えたい10:単語学習の三段階





  • マルオ:単語を覚えたい高校生

  • 先生:黒歴史を忘れたい先生




先生:ところでマルオ君、第1回からここまでどんな話をしたか言ってみてよ



マルオ:えーっと、いろんな話ありましたよね。 最初は何でしたっけ、音の話っすよね。書くより音のほうが覚えやすいっていう。



先生:そうそう。たしかそうだった。 次は?



マルオ:えー、次は時間ですね。1秒で意味を言え、みたいな感じ。あとなんでしたっけ、意味はひとつかふたつざっくり覚えておけばよし、とか。



先生:そうそう、そうだった…気がする。 次は次は?



マルオ:なんでしたっけ? そうだ、チェックだ。 覚えた単語にチェックするんですよね。その次が復習をまず翌日にやるってやつで、さらにその次はあれですね、応用的な知識は勝手に増えるっていう。



先生:すごいぞマルオ君。オレより覚えてるじゃん。



マルオ:…で、次が詳しくなっとけ、みたいなやつっすよね。知識が多いほうが忘れないっていう。 その次は無駄話とか個人的な印象みたいなのが意外と大事っていう話。



先生:そうそう、あ、そうだ。あれだな、あの映画を見とけって。



マルオ:ああ、たしかに「ドライヴ」すげえ勧められましたね。 っていうか、こんなまとめっぽい感じで大丈夫なんすか? 目次的にはあと2回ありますけど。



先生:いいじゃないか、中途半端なところでいきなりまとめが入ってきても。マルオ君もここまでの流れが整理できただろ?



マルオ:まあ、そうっすね。だいぶすっきりした感じはあります。



先生:ま、ここがポイントな。マルオ君が自分なりにまとめることで、知識が整理されるわけだ。 オレも職業柄よくあるんだけど、説明しているうちに "わかる" んだよな。 というより、「あ、わかったつもりだったけどホントはわかってなかったんだな」ってのがわかってそのわかってなかったことがホントにわかってくる。



マルオ:だいぶややこしいですけど言いたいことはわかります。



先生:これがアウトプットってやつだ。 前回までの内容は、言ってみれば全部インプットの学習。 インプットした内容はアウトプットすることでホントに自分のものになる。覚えたことを自分でまとめてみるっていうのは、一番基本的で重要なアウトプットのひとつだ。

ほら、だからマルオ君のように君も先読み進める前に、ここまでの内容を自分で説明してみようじゃないか



マルオ何かの壁を突破しちゃってる気もしますけど、なるほどです。



先生:アウトプットにもいろいろある。自分で説明の他に、ノートにまとめてみたり、自分でテストしてみたり。自分で問題をつくるっていうのもいいね。



マルオ:自分で問題をつくる?



先生:そうだな、じゃあ■■■が答になる問題をなんかつくってみてよ。 あんまりカンタンすぎないやつがいいな。 ちょっと複雑でなかなかパッと出てこない感じ。



マルオ:そうっすねえ、…じゃあこういうのはどうっすか?


問…次のすべての条件に合う英単語を答えよ (1)10文字の可算名詞 (2)a, e, i, o, u をすべて1回以上使う (3)ふつう3文字の別の単語で呼ばれる



先生:おおお、いいね。めっちゃいいじゃん? わかるかな??

マルオ君、もう少しヒントだ。



マルオ:え? あ、はい。 じゃあ、こんな感じで。

(4)現代文明に欠かせないもの (5)国内ではT社、H社、N社などが製造 (6)都会より田舎の方が所有率が高い




先生:これでわかったんじゃないかな。 そう、正解はこちら



マルオ:今回すごい勢いでを突破してますね。 で、こんな感じで問題をつくってみましたけど、これもアウトプットに入るわけですか。



先生:そうそう。 問題をつくると場合によっては問題を解くより学習効果が大きい。 ちゃんとわかってないと問題が作れないから、ちゃんとわかってないところがはっきりする。 で、わかってないところをアクティブに調べることにもなるしね。 対象をいろんな側面で考えることにつながるわけだ。



マルオ:どういう問題をつくるのがいいですか?



先生:なんでもいいよ。 さっきみたいに特徴とか性質から英単語を当てる問題とか、四択問題なんかでもいいね。 四択だと正解1つと、紛らわしい間違い3つ考えるわけだから、似たような単語の違いを正確に認識できるようになるんじゃないか。



マルオ:なるほど!



先生:それからせっかくなら問題は誰かに出したほうがいい。 誰かに出すってなると自然と問題のクオリティが上がる。 第一、その方が盛り上がるだろ?



マルオ:たしかに。 学校で誰かとやってみようかな。今まで英単語→意味とか、意味→英単語だけテストしてました。



先生:単純な相互テストもなかなか効果的なアウトプットだから、それはそれでやった方がいいよ。 特に序盤の段階は友達同士で単純な相互テストをやるのが手っ取り早い。 お互い相手の答えられなさそうなところを突こうとするから、ものすごく効率がいいんだ。



マルオ:ああ、じゃあそういうテストって、ひねくれた相手とやるのがいいんですね。 先生みたいな。



先生:ちょっと何を言っているのかわからないんだがまあいいや。 英語にはもうひとつ、超重要なアウトプットがあるね。 英語限定。



マルオ:あ、それわかる気がします。 例文をつくる、じゃないっすか?



先生:お、その通り。 ここまでの段階で単語の用法とかも覚えていくわけだけど、用法ってのは言ってみれば「自転車の乗り方マニュアル」みたいなもんだからね。 やっぱり自分で自転車に乗らないと自転車に乗れるようにはならない。 単語も自分で使ってみないと使えるようにはならないわけだよな。



マルオ:なるほど。 そりゃそうですよね。 一単語につき一文って感じですか?



先生:用法が複数ある動詞なんかは、用法を区別しながらひとつずつ作ってみた方がいいと思うよ。



マルオ:じゃあ、細かくいくつも意味が分かれた単語もありますよね。 そういうのも意味を区別しながらひとつずつ例文を作った方がいいですか?


先生:よほど違う意味でない限り、別に区別する必要はないよ。なんなら、最終的には意味なんて忘れてもいい。



マルオ:え、意味忘れたら何にもできないんじゃないですか!?



つづく